投稿日:2010-08-07 Sat
今日は北魚沼生産組合の減減栽培の圃場と低温倉庫の視察。
低温倉庫

かつて小千谷ライスセンターの低温倉庫で働いたことがあるが、北魚沼農業協同組合の販売姿勢には驚かされた。
営業活動で減々栽培米を24,000円(1俵)・有機栽培米を45,000(1俵)で農家から買い上げているという。
おぢやJAは減々栽培米と慣行栽培米の価格差はなく、約19,000(1俵・21年産)となっている。
おぢやJAも見習ってほしいものだ!
畦畔の草刈り
現在。新潟県は畦畔に除草剤を散布しても特別栽培米として認定しているが、今後の方針として畦畔へ除草剤を散布した場合特別栽培米として認定しない方向であるという。
私は毎年開催される特栽米申請者に対する講習会で、県のこの方針に以下のように反対意見を述べている。
1.5m以上もある山間地の畦畔の除草作業は、除草剤なくては耕作放棄をせざるを得ない。
2.私自身は、山間地で3hの全耕作地を特別栽培(減々栽培)をしているが、
畦畔の除草剤散布の禁止が導入されれば、特別栽培の申請ができない。
3.草木も生えない過度な除草剤散布は賛成できないが、
食の安全だけでなく、山間地農業を守るために、労働力不足の山間地の農作業には畦畔の除草剤撒布は欠かせない。
県は山間地農業を守り、特別栽培を普及させる意思があるのか。
と、主張している。
4.さらに、今回のJA北魚沼との交流会でわかったことだが
JA北魚沼の特別栽培農家は、除草剤を散布せずに5~6回の刈り払い機による草刈りを実施している。
刈り払い機の適正使用時間は2時間(1日)とされているが、
JA北魚沼の生産農家は1日中×連続数日間も草刈りをすることにより、箸と茶碗を持つ手が震える。
「チェーンソーを扱う林業業務で発生した白ろう病の前兆でないだろうか」と、生産者本人も話している。
JA職員はこの事実を黙認していることになり、県の特別栽培もこの方向に進もうとしていることになる。
数少ない農業従事者を蝕むような農作業は継続しないし、普及させてはならない。
5.JA北魚沼の特別栽培米作付け面積は、耕作地の10%程度だという。
なぜ普及しないのだろうか?草刈り作業の重労働により普及しないと考えるのは、間違っていないのでは?
6.県(知事)が畦畔の除草散布を止めさせようとしているのは、
畦畔に草が生えていない景観を批判した消費者の新聞投稿だと言われている。
特別栽培米は、田植え後に田んぼの中にも1回だけ除草剤を散布している。
景観にこだわる消費者の方は、畦畔の除草剤にどれだけの毒性があるのか知った上の投稿だろうか?
草刈り作業の負担により棚田の耕作放棄が進み、環境破壊・上品質米の減少、価格高騰を理解しているのだろうか?
重度な草刈り作業により生産者が職業病の予備軍であり、担い手の減少に繋がることを知っているのだろうか?
刈り払い機による排気ガスと農業従事者の身体への影響がどうなっているのか、考えたことがあるのだろうか?
・・・etc
情報社会ではあるが・・・、
消費者の方には流行り言葉に惑わされず、確かな情報でその取り巻く環境と将来性も考える賢い消費者であって欲しいの願うのは私だけ?!?
稲ミドリ虫

お米のお勉強会を午前中で終え、午後からは我家の田んぼの水回りに走り回る。
我家の田んぼの稲の葉を食べたのはバッタだと思っていたら、午前中の視察で稲ミドリ虫と知った。
水回りをしながら稲の葉を探してみると、いたいた稲ミドリ虫が・・・。
嬉しい?ことに、減農薬栽培だとこのような虫が好んで集まってくれる。
去年の今日 作況指数
2年前の今日 クール・ビズ
3年前の今日 望風動帰心
4年前の今日 始めて知る夏バテ!
お中元に魚沼産コシヒカリ・棚田米


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