投稿日:2005-08-29 Mon
昨日、ニュースを見ながらウトウトしていたら他町内の友人から「船岡町で火事らいいけど、お前は行かなくていいのか?」と伝えてくれました。慌てて消防団の制服に着替え、飛び出しました。
なんと、火元は友人宅ではありませんか!!!
友人は屋上ではしご車へ乗り移って非難をしようとしている最中でした。
私は地元消防団の消防ポンプを探し出し、投光機と発電機を用意してはしご車のバスケットをライトアップし、消火作業に取り掛かりました。
火は、友人宅から隣の工場に燃え広がり、消防本部とあちこちの消防団から放水をするのですが、工場には油や燃えやすい塗料などがあるらしく、中々鎮火をしません。
(以下の画像は消火作業を交代しながら、ずぶ濡れになり撮影したものです)

鎮火どころか、店舗を兼ねた友人宅と隣の工場をほぼ全焼し、隣接する民家にまで延焼しそうな勢いです。
私達は煙に撒かれながら、近くにいる消防団員と石を投げて工場の窓ガラスを割り、放水を続けます。
消火作業中に、友人のお父さんが「煙にまかれ、助からないらしい」と言う情報も伝えられました。
震災からの復興が始まったばかりだと言うのに、何と言うことでしょう。・・・友人の心中は計り知れません。
3時頃、ようやく鎮火し、地元消防団を残して消防署と消防団は撤収となりました。
私達は、交代で5時頃まで残りましたが、話題は友人に突然に降りかかったこの惨事に言葉もしぼんでしまいます。
頑張れよ○○ちゃん。ここで頑張らなくてどうする・・・。
火事関連の記事は「多分今日も普通」にも書かれています。

消防団のほかにも消防団OBが自主的に交通整理をしたり、防火水槽の水が無くなって困っていると消雪井戸の水を提供してくれる近所の会社や、鎮火後の道路を近所の人たち数人が箒で、飛び散ったガラスや木屑を掃除していました。
こんなところにも、被災者と近所づきあいの素晴らしさを垣間見ることが出来ました。
30日、午前5時半頃。
撤収した私達地元消防団員は、先ほどまで使用した消防ホースを洗って乾さなければなりません。
私もホースの洗浄作業をしていたのですが、突然に携帯が鳴り出します。
早朝バイトをしている新聞販売店からでした。
「佐藤さん。今日、佐藤さんの休みの日じゃないよ。直ぐ来て。」
「今、火災現場にいるんですよ。休めませんか?」
「代わりの人がいないからダメだよ。直ぐに来て。」
・・・慌てて、バイクを飛ばして新聞配達をしました。何という一日でしょう。

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